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第35話 リサ&アキラinチキョウ

Author: satomi
2025-06-25 13:25:16

「今日は翔さんに勉強みてもらう約束してるんだ」

「期末までまだあるのに、一生懸命だな」

「中間があるでしょ?忘れてるの?進学校だよ?」

「いけね。忘れてた。俺も勉強しなきゃ。追加頼めるかな?」

――JKと勉強のはずが、弟までついてきた

「お邪魔しましたー。翔さん、ありがとうございます!」

その時玄関がいつもの感じに変わった。

「ちょっと待て!おい!リサ‼」

リサの手を強く掴んだが、掃除機に吸い込まれるように二人はチキョウへ…

――あーあ、リョウになんて言おう…アキラも一緒じゃあなぁ?

「ん?ここはうちの玄関とは違う。噂のチキョウか」と、冷静なアキラ。

 冷静じゃなかったのはリサ。なにやら、赤面。

「どうしたんだ?」

「コレ…」

 そこにはリサが女王であること。ミッションは、子を宿すこととあった。子?

「マジか?」

「マジなんでしょ?私が妊娠しないと私もアキラも戻れないんだよ…」

――へぇ、ますますリョウになんて言ったものか…

「お待ちしておりました。我らが女王、リサ様。ん?そちらは従者ですか?」

「失礼だな。俺の名前はアキラ!前にここで王をしてた翔の弟だよ」

「では、リサ様。お城へ」

「俺の話はスルーかよ‼」

――頑張れ、アキラ…

@リョウの家

「あら、翔が珍しい。リョウに用なの?」

「ああ、凄いことになった…。リョウは?」

「もう少しで帰ってくるはず…。あ、来た。おかえりなさい‼」

「あの、リョウ。落ち着いて聞いてくれ。俺のせいじゃないからな!リサがチキョウに行ってしまった」

 さすがのリョウも絶句した。

「さらに、うちのアキラも一緒だ」

「…⁉」

「ミッションクリアしないと戻れない感じだ。そのミッションなんだが…『子を宿すこと』だ」

 リョウが激高して翔に殴りかかろうとした。

「俺のせいじゃないって‼参ったよな…」

「城へはこの者も連れていきます」

「リサ、サンキュー」

 そうして城まで行った。王の間からは出られない。

「リサ、どうする?」

「えー?子を宿すことなんでしょ?宿す以外に方法ないなら…ねぇ?」

「ねぇ?と言われても。俺は子を宿せないし」

「まだ16なんだけどなぁっ」

「そうだよなぁ」

 と、二人してため息をついた。

「閨の支度が整いました」

「整われても、私はいったい誰の子を宿すの?」

「この国の爵位を持つものです」

「うわー、顔を見たい‼閨の前に
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